【わかりやすく】グローバルサウスの問題点とは?意味や定義を解説!

2023年5月4日にアフリカ来訪中の岸田総理大臣がモザンビークで会見をし、

今月開かれるG7広島サミットで『グローバル・サウス』と呼ばれる国と連携強化を図る。

と決意を示されました!

知らなかった『グローバル・サウス』という言葉。

今回はそれをわかりやすく簡単に解説していきます!

その他、問題点として挙げられている部分もご紹介していきます。

目次

グローバルサウスとは?意味や定義の解説

まずはグローバル・サウスのとはなんぞや。

意味や定義から解説していきます!

グローバルサウスとは『途上国』や『新興国』を示す総称である。

まず簡単に結論から説明すると、

グローバルサウスとは『途上国』や『新興国』を示す総称である。

ということです。

コレに関して国際連合は、

アフリカ、ラテンアメリカ、アジアの新興国などが当てはまり、国際連合は、77の国と中国をグローバルサウスに分類している。対義語として、経済的に豊かである国々を「グローバルノース」と呼ぶ。

IDEAS FOR GOOD

こう定義付けられています。

他にも、日本経済新聞では、

グローバルサウスとはインドやインドネシア、トルコ、南アフリカといった南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国の総称で、主に北半球の先進国と対比して使われる。

日本経済新聞

とされています。

由来は、南北問題の南側(サウス)、すなわち発展途上国の多くが南半球にあることに由来したんだそう。参考:第一生命経済研究所

ちなみに、先進国と途上国を分ける明確な線引は無いが、途上国の特徴として、

  • 一次産業の比率が高い。
  • もとは後進国、低開発国、未開発国と呼ばれていた。
  • 人口増加率が高い。
  • 南地域に集中している。

これらが挙げられています。

グローバルサウスに含まれる『途上国』の特徴

それぞれを簡単に説明していきましょう!

必要のない方は、下にグローバル・サウスの問題点について書いてあります。

一次産業の比率が高い

まず、発展途上国の経済の特徴は、

  • 単一栽培で、かつ
  • 一次産品をメインに経済を維持している

ことが特徴です!

『単一栽培』とは…特定の作物だけを栽培すること。(麦・サトウキビなど…)

『一次産品』とは…製品の原料となる農産物など。(小麦粉・砂糖など…)

いずれも植民地にされていたケースが多く、土地の多くを農園にされていた経緯があります。

輸出を目的にされているので、収益が出やすい物を栽培して輸出するってことですね!

ただ問題点は、

単一栽培中心の農業が大半を占めているので、他の産業が発達しにくいことです

輸出に依存する経済のため、買い手(先進国)が有利です。

つまり、発展途上国が豊かになりにくいってことです。

もとは後進国、低開発国、未開発国と呼ばれていた

これは今ではまとめて『発展途上国』という言葉が定着しています!

その背景には、

発展途上国という言葉が使われる以前、後進国低開発国未開発国と呼ばれていました。しかし、このような呼び方は差別的ではないかという議論が巻き起こり、1962年に開かれたカイロでの経済開発会議がきっかけで発展途上国という言葉が定着するようになりました

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こういった理由があります。

人口増加率が高い

次に、発展途上国では人口が多いことも特徴になります!

さらに、人口増加率も高い傾向にあります。

1950年以降ずーっと増え続けており、2050年にはアジア・アフリカの人口が全世界の7割を占めると予測されています!

南地域に集中している

発展途上国の多くは、

  • 東南アジア
  • 南アジア
  • 南アフリカ

などの南半球に集まっている傾向があります。

これは植民地とされていた地域が南半球に集中していたためですね。

理由は先程の『1次産業』で、お話しましたねー!

グローバル・サウスの問題点とは?

グローバルサウスがどんなものかは理解できたと思います!

では次にどんな問題があるのか見ていきましょう!

数多くあるなかで今回は、『環境』と『労働力』としての問題に注目します。

グローバルサウスの問題点①環境問題

まずはグローバルサウスの問題点として『環境問題』が挙げられます!

ランカスター大学環境センターのゴードン・ウォーカー教授は「グローバルサウスは環境問題への責任は少ないのに、その被害を最も多く受けている」と指摘する。

「現代社会では、グローバルサウスが環境破壊という重荷を負わされ、適切な環境で暮らす権利を奪われ、“環境的正義”(エンバイロメンタル・ジャスティス)が損なわれている。

VOGUE JAPAN

これは環境破壊や地球温暖化といえば何となく想像出来そうですね。

環境破壊

環境破壊などで住む場所を奪われるという問題からです。

グローバルサウスでは資源の採掘による環境被害が生じ、自然の中に暮らす先住民が住む場所を奪われている。

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先進国に輸出するものを大量に作るため、土地を開拓して大規模な工場が作られることがあります。

その工場から「空気汚染」「水質汚染」「土壌汚染」など、生産する土地にリスクをかけます。

その結果、そこに住めなくなり、住む場所を失う。

なんてケースもあるようです。

地球温暖化

これは世界規模で問題視されていますが、地球温暖化で住む場所を追われる人が出てきていますね!

これはグローバルサウスも例外ではなく、ツバルなどの島国では海面上昇が起こり、土地が奪われるケースが出てきています。

そして、その地球温暖化の影響を受けやすいのがグローバルサウスと言われています。

グローバルサウスの問題点②労働力

次に労働力の観点から見ていきましょう!

私達が普段使うものの中でも、特に価格の低い雑貨や洋服などは、グローバルサウスの国々で作られている可能性があります。

グローバルサウスでは安い賃金に加え、長時間・劣悪な環境化で働いている事がそうていされ、問題史されています。

他にもペットボトルなどのプラスチックごみも、グローバルサウスに負担をかける一因となっています。

「資源」と言う名目で輸出されたプラスチックは、必ずしも正常にリサイクルされてきたわけではない。
洗浄の手間を省くために、児童労働など劣悪な環境下での労働、汚水の垂れ流し、野積みによる発火でダイオキシン発生など環境問題の他に健康問題や人権問題など様々な課題が浮き彫りになった。
中国政府は、このようなプラスチックごみ輸入問題を受け、2017年に廃プラスチックの輸入を禁止することを決めた。

IDEAS FOR GOOD

私達が普段安く・便利に暮らしている裏ではこういったグローバルサウスの問題があります。

まとめ

今回はグローバルサウスの問題と、そもそもグローバルサウスとは何かについて見ていきました。

まとめると、

グローバルサウスとは途上国などの総称

でしたね!

数多くあるなかで今回挙げた問題点は、

  • 環境問題
  • 労働力の問題

をピックアップしていきました。

今後、日々の生活の中で、食品や食料がどこから来ているものなのか。

どこの誰が生産をしたものなのか意識しながら生活するといいかもしれませんね!

今回参考にさせて頂いたサイト
IDEAS FOR GOOD
Spaceship Earth
rootus
VOGUE JAPAN
日本経済新聞

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